間取りて学ばざれば即ち危うし

そんなわけで、先週と今週は二週にわたり、
家の間取りについてのお勉強。



スクリーンも使いますよ!
なぜかスクリーンには金田一少年の事件簿のドラマが!
金田一少年に話が及んだのは“廊下は怖い”という話からでした。
皆さんが“懐かしい!”などと盛り上がる傍らで、
放送当時国外追放されていた私は話に入っていけず息をひそめていました。



さて、しかして本筋は文献を分担して読み、
レジュメを作成し、
それをゼミで皆に発表するというのが運び。
次に挙げる本で一通りの日本の庶民の住宅の変遷は掴めるという算段です。


今和次郎『日本の民家』・・・近世以前や最低限の住宅について

青木正夫『中廊下の住宅』・・・明治、大正期の住宅について
(清水美知子『“女中”イメージの家庭文化史』後日追加の補足文献として)

鈴木成文『51C白書』・・・震災、戦後の集合住宅について

山本理顕『住居論』

上野千鶴子『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』・・・建築家による住宅論


先ず一週目で各自自分が扱った文献のまとめを発表し、
二週目でその本によりわかったその時代の住宅変遷をチャートで表現しました。

家は神様やお客様、女中などなど
家族以外の存在との関係で色々な工夫がなされていることがわかったり、
戦後は経済事情、現代は社会や家族意識の変化など、
内的需要は勿論ですが、
外的要因から如何に影響を受け変化したかがよくわかりました。

このように発見は多く、
生まれた疑問で議論には華が咲きます!
昼下がりのティータイムから
夜がふけるまでゼミが続くこともしばしば。

お菓子を食べたり眉間にしわをよせて考えたり、
なりふり構わず楽しいゼミです。


みずひと