小津安二郎『お早よう』鑑賞会

本日は、小津監督の『お早よう』(1959)を皆で鑑賞しました。
次男のいさむちゃんがカワイイと人気です。
自分も妹を子分のようにつれ回していたという意見もあり。
なんでもない人々の、なんでもない日常から、
家の間取りについて映画後に考察しました。

テーマは“子供部屋はどこか?”。

主人公の2人兄弟を中心に、
子供の領域/大人の領域の違いや、
「理想の子供部屋」について話は広がりました。
また、同じ年代に建てられた住宅、スカイハウス(1958)との比較でも、
意見が飛び交いました。

よく見ていると、主人公と、
隣近所に住む友人達の性格は、
子供部屋の位置にも関連していることが分かります。
同じ平屋建てが並ぶ住宅地でも、
家の中の間取りは実は同じ部分と違う部分がかなりあり、
小津映画には珍しく?トポロジー的に矛盾が起きているのではないかと思われる部分も発見しました。
ヒントは庭です!

次回は間取り論を4文献、読み合わせます。